背景
3月も終わり、4月から新生活を迎える方々がいらっしゃることかと存じます。
そこで、自分の体験および周りの若手から聞いた内容を基に、若手が入社後に感じるしんどさ「わからないことがわからない」の事例と対策を取り上げたいと思います。色々な「しんどい」があるかとは思いますが、特に開発系ではこの悩みは多いと思い筆を執った次第です。
※開発現場のとある事例です
若手がしんどいと感じる事例:文書を渡され、放置される
「この文書を読んで、わからないことがあったら聞いてね」これを言われた若手は相当にしんどいです。
若手が感じるしんどさ
①用語わからん地獄になり、取りあえず用語集を作り始める
②先輩の動きが2倍速再生動画に感じる。何か聞かれたら、取りあえず「はい、わかりました」と返事する
③質問したら先輩が用語マウントしてきて全くわからん、①に戻る
今は動画コンテンツが充実しているので、多少緩和されているのかもしれませんが、本質的な改善は業界的にまだまだなのではと考えています。もし、上記のような現場に配属された場合に、若手がどういう心構えで取り組めばよいかを本記事ではまとめました。
対策①:わからないことがわからないことを伝え、相談する
まず、先輩に対し、「わからないことがわかりません」と伝え、どのように学習したらよいかを相談しましょう。
先輩はもう内容をわかっているので、後輩の気持ちがわかりません(ここ重要!)。
そのため、「質問がないってことは理解したのね、よし、明日から実践だ!」という悪夢が始まります。
悪夢例:
先輩)CANが途絶(※)したときの要件を仕様書から抽出しておいて
後輩)はい、わかりました
先輩)できた?
後輩)はい、1件だけでした
先輩)あれ、5件ほどあるはずだけど・・・
後輩)途絶と書かれているのはこの1件だけですよ?
先輩)受信できない場合、とかは調べた?
後輩)えっと、仰っていることが理解できません。
先輩)CAN信号の理屈はわかっている?途絶って意味わかる?
後輩)えっと、わかりません
先輩)えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー( ゚Д゚)
(※)車業界でよく使われる技術用語
このような事態を防ぐため、なるべく早い段階で「わからないことがわからない」旨を伝えておきましょう。
対策②:検索可能な用語、ヒットしない用語を聞く
仕様書/設計文書内にある、「検索可能な用語、ヒットしない用語」を先輩に聞きましょう。
昨今、検索により容易に情報が取り出せますが、仕様書/設計書には「検索可能な用語、ヒットしない」用語が含まれるため、若手を悩ませます。
例えば、先述の「CAN信号」は検索可能です。経験を積んでくると、CAN信号は通信プロトコルだから、ネットに情報ありそうだなという勘が働きます。
一方、先述の「途絶」に関しては検索しても情報はヒットしません。プロジェクト内で定義する情報だからです。
経験がない内は手当たり次第に検索することになり、時間を使った割に理解が進みません。
そのため、検索可能な用語、検索してもヒットしない情報を先輩に質問することを推奨します。
対策③:先輩のスケジュールを見る
よく、先輩忙しそうだから質問できないという意見を耳にします。
そういう時は先輩のスケジュールを見ましょう(Outlook等で)。
簡単そうで意外と難しい行為です。しかし、先輩から質の良い情報を引き出すにはこれが結構効きます。
失敗例:
先輩)後5分で顧客報告会か、あー緊張する
後輩)先輩!GPSについて教えてください!
先輩)あ、うん、位置情報を取得できるんだよ、あ、会議があるからまた今度ね(不機嫌になりあしらう)
成功例:
先輩)顧客報告会終わったー、今日はもう仕事終わった気分♪
後輩)先輩!GPSについて教えてください!
先輩)おぉ、何が知りたいんだい?(機嫌良く傾聴)
まとめ
入社後、新入社員/若手が開発現場で感じるしんどい事例と3つの対策についてまとめてみました。
事例:わからないことがわからない
対策①:わからないことがわからないことを先輩に伝え、学習の進め方を相談してください
対策②:検索可能な用語、検索してもヒットしない用語を事前に先輩から情報を引き出してください
対策③:先輩から情報を引き出せる時間帯を把握してください
わからないことは恥ではありません。効率的に先輩から情報を引き出すことを意識しましょう。
上記は一つの事例であり、必ずしも皆様のケースに当てはまるかは分かりかねますが、少しでも参考になれば幸いです。
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